財産目録と不動産の評価額

投稿日: カテゴリー: 手続き


遺産分割協議は相続人となる権利を持つ人たちが集まって開かれますが、その際にあらかじめ財産目録を準備しておくとスムーズに進められます。
財産目録とは相続の対象となる財産を一覧にしたもので、それぞれの財産の種類や評価額などが記載されていますから、相続トラブルを避ける意味でもとても良い情報源になります。

まず財産目録を作成する際に確認しておきたいのが相続財産にはプラスの財産とマイナスの財産があること、そして相続対象にならない財産もあるということです。
この点を間違えてしまうと万が一相続税が発生する場合にトラブルになりかねませんし、そうでなくても後々に相続人間でトラブルになる可能性があります。

相続関連で特にトラブルになりやすいのが不動産で、不動産は現金のように均等に分けることが難しいのであらかじめ不動産業者に評価額を出してもらう必要があります。
そして不動産の評価は不動産の種類によっても異なりますから、相続人になる可能性がある人はその点も知識として持っておいたほうがいいでしょう。

たとえば市街地の宅地は路線価方式と呼ばれる方法で評価されますが、路線価方式とは毎年国税局が発表する1㎡あたりの土地の価格を元に評価する方法です。
これは市街地にあるその他の土地にも適用される方法ですが、こういったものはすべて同じ形をしているわけではありませんので、当然評価額はどこのエリアなのか、どんな形をしているのかによって変化していきます。

次に郊外にある農村地の宅地、田畑、別荘地などは倍率方式と呼ばれる方法で評価され、この方法は固定資産税評価額を基準として考えられる方法で、国税局が毎年発表している「評価倍率表」の倍率に沿って評価額を出します。

さらに家屋は固定資産税評価額を基準として評価額を出すことになっています。
このように同じ不動産でもどこにあるのか、どんな種類なのかによって評価方法が違ってきますから、注意が必要です。

不動産の評価額は当然財産目録にも記入していくことになりますが、不動産関連の評価は専門的な知識が必要になりますので、自分たちだけで行うのはほぼ不可能です。
したがって信頼できる不動産業者に依頼することになると思いますが、その際には相続人全員が納得できる形で評価してもらえるようにあらかじめどこの業者に依頼するのか協議しておいてください。

これは遺産分割協議の際に司法書士などの専門家を間に入れる場合も同じです。